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横断歩道付近(横断歩道外)の歩行者事故の過失割合

横断歩道の「上」ではなく「付近」を横断していた歩行者の事故では、横断歩道上(過失ゼロ)よりは歩行者に過失が付くものの、基本は歩行者30:車70と、なお車側の過失が大きく評価されます。「横断歩道外だから歩行者が悪い」という単純な話ではありません。

「横断歩道付近」の考え方

  • 目安として横断歩道からおおむね20〜50m以内の横断が「付近」として扱われることが多い(道路状況により幅があります)
  • 横断歩道付近では、車は歩行者の横断を予見すべきとされ、車側の注意義務が加重されます

類型別の基本過失割合(歩行者:車)

横断場所過失割合
横断歩道上0:100
横断歩道付近30:70
横断歩道等のない場所20:80
横断禁止場所30〜40:70〜60

※「付近」の方が「ない場所」より歩行者に厳しいのは、すぐそばの横断歩道を使うべきだったという評価によるものです。

修正要素

  • 歩行者に有利:児童・高齢者(−5〜10%)、住宅街・商店街、集団横断
  • 歩行者に不利:夜間(+5%)、幹線道路(+10%)、走行車両の直前直後の横断(+10%)、酩酊

立証のポイント

  1. 横断地点と横断歩道の正確な距離(実況見分調書・現場写真)
  2. 車の速度・前方注視の状況(ドラレコ・EDR)
  3. 夜間の場合の照明・服装・反射材

よくある質問

Q. 「横断歩道外だから5割」と提示されました。

基本は30:70(または20:80)であり、5割スタートの提示は基準から外れています。修正要素も含めて再計算を求めましょう。

歩行者側の過失を正しく計算します

虎ノ門法律経済事務所横須賀支店では、歩行者事故の過失割合診断を無料で行います。初回45分無料です。

>>無料相談の流れはこちら>>歩行者事故の過失割合の記事はこちら

※本記事は令和8年7月時点の実務基準に基づく一般的な情報提供です。個別の事故の過失割合は事実関係により異なります。

この記事の執筆者
弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所横須賀支店 横須賀支店長・パートナー弁護士・税理士 中村 賢史郎
保有資格弁護士、税理士、司法書士有資格
専門分野交通事故事件・相続事件・不動産事件・破産事件を主に取り扱う
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。交通事故事件では、裁判基準による適正な賠償額の実現を目指すとともに、依頼者の精神的なご負担を少しでも軽くすることを信念としています。
経歴広島大学法学部夜間主卒業
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員