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示談を急かされたときの断り方|焦らなくてよい法的理由

「今月中にサインいただければ」「早く解決した方がお得です」――保険会社に示談を急かされても、焦って応じる法的な理由は何もありません。損害賠償請求権の時効は人身部分で5年。むしろ、急かされているときほど立ち止まるべきサインです。

焦らなくてよい法的根拠:時効はまだ先

  • 人身部分(怪我・後遺障害):事故日(後遺障害は症状固定日)から5年
  • 物損部分:事故日から3年

治療終了から示談交渉に数か月かけても、時間は十分あります(時効の記事)。

保険会社が急がせる理由

  1. 早期解決は支払額の圧縮につながる(治療途中・等級申請前の示談は安く済む)
  2. 担当者の案件処理目標(決算期前は特に)
  3. 被害者が情報を集めて増額を求める前に固めたい

急かされたときの断り方(文例)

  • 「治療が終わっていないので、終了後に改めて協議させてください」
  • 「内容を専門家に確認してから回答します」
  • 「後遺障害の申請結果が出てから示談交渉に入ります」

これらは正当な対応であり、これを理由に不利益を受けることはありません。期限を区切られても、その期限に法的な意味はありません

「今なら早期解決加算をお付けします」への対応

早期示談への上乗せ提案があっても、裁判基準との差額と比較してください。多くの場合、加算込みでも裁判基準を下回ります。提示書を持って無料相談で診断を受けるのが確実です。

本当に急ぐべきものは別にあります

  • ドラレコ・防犯カメラなど消える証拠の保全
  • 人身事故への切り替え(目安1〜2週間)
  • 事故直後の受診

「示談は急がず、証拠は急ぐ」が鉄則です。

よくある質問

Q. 断ったら提示を取り下げると言われました。

提示の撤回で被害者の請求権が消えるわけではありません。むしろ交渉姿勢として記録しておきましょう。

サインの前に、一度だけご相談ください

虎ノ門法律経済事務所横須賀支店では、急かされている案件の緊急診断にも対応します。初回45分無料です。

>>無料相談の流れはこちら>>示談書チェック5つのポイントはこちら

※本記事は令和8年7月時点の法令等に基づく一般的な情報提供です。個別の事案については弁護士にご相談ください。

この記事の執筆者
弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所横須賀支店 横須賀支店長・パートナー弁護士・税理士 中村 賢史郎
保有資格弁護士、税理士、司法書士有資格
専門分野交通事故事件・相続事件・不動産事件・破産事件を主に取り扱う
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。交通事故事件では、裁判基準による適正な賠償額の実現を目指すとともに、依頼者の精神的なご負担を少しでも軽くすることを信念としています。
経歴広島大学法学部夜間主卒業
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員